稽古日誌
11月11日神道流の太刀筋は左右の袈裟切りを主とする。
これは奉幣剣(ほうへいけん)を基とする。
奉幣剣とは、幣太刀(へいだち)とも云い、
神道祕伝の霊交(×・ちかひ)を太刀で表したものである。
この袈裟切りは、単に斜めに太刀を切り降ろすことを云うのではない。
常に、太刀の蔭に身を入れて技を行なうことの大事を云うのである。
そして、その究極が「一の太刀」なのである。
私の学んだ神道流・新陰流・九鬼神流は共に鞍馬伝の武術に淵源するが、
その基本の太刀筋は皆同じであったことから察すれば、
これなくして、日本剣術はありえない。
つまり、剣は神道祕伝を体現する重要な神器であり、
日本天皇の三種神器の一つ、天村雲剣(あめのむらくものつるぎ)に
神倣うものなのである。